「英語の文法がぜんぜん覚えられない…」
「どうしても丸暗記になって、覚えるのがつらい」
「英文法の本質を一撃で覚えたい!」
英会話でもライティングでも、英文法の理解は必要です。
しかし、文法を正しく使えないまま学習を進めてしまい、なかなか英語が上達しない人が多く、もったいないなと感じています。
断言します!文法ができないと英語はできません!
そこで本記事では、元英語教師でバイリンガルのイングリッシュおさるが、以下の情報をまとめました。
- 英文法が使えるようになる3つのメリット
- 文法が覚えられない5つの理由
- 文法学習が進まないときの5つの対処法
- 文法学習の具体的な4ステップ
本記事を読めば、英文法の苦手意識を根本から変えて、具体的な方法で学習に取り組めるようになります。
今後の勉強を効率化するためにも、ぜひ最後までご覧ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
「英語の文法が覚えられない…」という悩みを克服する3つのメリット
英文法を覚えるとどんないいことがあるのか知らないままでは、勉強は苦痛になってしまうでしょう。
まずは、文法を覚えるメリットを3つ紹介します。
- 単語や発音ができなくても英語が伝わる
- ライティングやスピーキングのアウトプットができる
- 自分の英語に自信がつく
どれも非常に重要なポイントです。ひとつずつ確認していきましょう。
1. 単語や発音ができなくても英語が伝わる
英語ができる人には、文法を正しく扱えているという共通点があります。文法ができることは英語ができる最低限の条件なのです。
テストの問題を解くだけなら、単語力でカバーできるケースも多いでしょう。
しかし、日本語で話すように一から英作文をするには、文法を理解して使えるようになる必要があります。
中学レベルの単語でも、カタコト英語でも、文法さえマスターしていれば伝えたいことは伝わります!
2. ライティングやスピーキングのアウトプットができる
英文法が身についていれば、ライティングやスピーキングなど、英語でのアウトプットが可能になります。
英語でアウトプットするなら、文法を瞬時に当てはめて英文を作る必要があるからです!
たとえば「私が昨日買った本は高かった」とライティングしたい場合は、どう書けばいいでしょうか?
答えは以下の通りです。
The book which I bought yesterday was expensive.(私が昨日買った本は高かった)
文法が使えるようになれば、こういった英文をスラスラ作れるようになります。
3. 自分の英語に自信がつく
英語の基礎である文法が身についていれば、自信をもって英語と向き合えます。一部の人は「ネイティブは文法を気にしていない」と言いますが、英語を学ぶなら文法の学習は必須です。
たしかにネイティブは、いちいち文法を組み立てて話しているわけではないでしょう。
しかし一度きちんと文法を学んでしまった方が、その後自信を持って学習を続けられるのは確かです。
今のうちに正しい英文法を身につけて、これからの英語学習に自信を持って取り組んでください!
英語の文法が覚えられない5つの理由
英語の講師としてたくさんの人を見てきた結果、文法が覚えられない人は、だいたい同じような理由を抱えていることがわかりました。
代表的なものは、以下の5つです。
- 文法を丸暗記しようとしている
- 文法用語から理解しようとする
- 参考書を何冊も使っている
- 品詞を理解していない
- そもそも学習の時間が足りていない
自分に当てはまるものはないか、注意してチェックしてみてください。
1. 文法を丸暗記しようとしている
文法に苦手意識を持っている方は、文法書に書いてある内容を丸暗記しようと努力してしまう印象があります。
丸暗記よりも、英文法のイメージを捉えることが重要です。
文法を完全に暗記していなくても、納得できて使えているなら問題ないんです!
暗記することにこだわる必要はありませんので「納得できるか」「使えるか」にこだわりましょう。
2. 文法用語から理解しようとする
学習がなかなか進まない人には、文法の用語から学び直そうとするケースも多くみられます。
英語の勉強をしているはずなのに、日本語で文法用語ばかりを勉強するのはNGです!
数詞や不定詞など、用語が出てくるたびに調べ直しているようでは、余計な時間がかかってしまいます。
文法学習は、その先の英語力をつける基礎の部分でしかありません。用語の理解に必要以上にこだわりすぎないように注意しましょう。
3. 参考書を何冊も使っている
英文法を学ぶ際、参考書は何冊も必要ありません。9割以上の文法知識が網羅されている1冊があれば十分です。
ここで勘違いしないで欲しいのは、薄い文法書を否定しているわけではないこと。参考書のせいにするマインドが問題なんです!
参考書を1冊ずつマスターしているなら問題ありません。しかし参考書を何冊も持っているのに英文法を覚えられないのなら、それぞれが中途半端になっている危険があります。
英文法は学問なので、参考書によって内容が大きく変わることはありません。むしろ変わってしまうのは問題です。
よりよい参考書を探してしまうのは終わりにして、1冊を何周も繰り返して英文法を身につけましょう。
4. 品詞を理解していない
品詞と単語の関係を理解していない人も、英文法の学習が遅くなってしまうでしょう。
英語の文法とは、一定のルールにしたがって単語の並びを構成することだからです。
たとえば「主語 + 動詞 + 目的語」や「主語 + 動詞 + 補語」と説明されても、それぞれどの単語が当てはまるのかわからなければ、理解はできなくなります。
文法用語の学習に時間を使いすぎるのもよくないですが、品詞の役割や意味がまったくわからない状態でもまた、文法は理解できません。
5. そもそも学習の時間が足りていない
英文法の学習に悩んでいる理由として、あきらかに学習の時間が足りていないケースもあります。
だれでも英語を習得することは可能ですが、すぐにできるわけではありません!
こんなことを言うと「学習時間の目安はどれくらいですか?」と聞きたくなるかもしれません。しかし勉強に必要な時間はその人の英語力によって変わります。
英検2級レベルの単語力を持っている人と、中学英語で挫折した人では勉強に必要な時間はぜんぜん違いますよね。
文法の本を何周するだとか、何十時間勉強するだとかそういった考え方をやめて、文法が使えるようになるまで学び続けましょう。
学習時間を効率的に確保するには、通勤中などの隙間時間も勉強に充てることがおすすめ。
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英語の文法が覚えられないときの対処法5選
英文法を覚えるのに苦労する気持ちはわかります。
英文法はだれでも使えるようになるので、諦めないでください!
文法学習が思うように進まないときの対処法を5つ紹介します。
- 最初から完璧を目指さない
- スキマ時間も使って学習を進める
- 文法学習をする本来の目的を思い出す
- 英語の本質をイメージで覚える
- 英文法を理解できるまでやりぬく
ひとつひとつチェックして、つらくなったときに思い出せるようにしてくださいね。
1. 最初から完璧を目指さない
英文法を覚えるのには、時間がかかると覚悟しましょう。
参考書の1周目から完璧に覚えることは不可能です!
人間の脳は、一気に詰め込むよりも何度も繰り返す方が記憶が定着するようにできています。
文法を学ぶなら、英語に何度も触れる習慣が大切です。参考書を何周もして少しずつ学びを深めるとよいでしょう。
2. スキマ時間も使って学習を進める
英文法を覚えるまでは、移動中などのスキマ時間も有効活用しましょう。
何度も英文に触れて、参考書も何周もする必要があるからです。
僕が英語の学習をはじめた頃は、通学中もずっと英文法の参考書を読み込んでいました!
コツコツと勉強を続ければ、文法は覚えられます。ぜひ挑戦してみてください。
3. 文法学習をする本来の目的を思い出す
文法を覚えようとするあまり、本来の目的を忘れないように注意してください。
英文法の学習は、その先の英語学習の基礎づくりです!
海外旅行にいって現地の人と英語で会話がしたい、英語の本が読めるようになりたいなど、英文法を覚えたその先の目標は忘れないでいてください。
目標によっては英文法を完璧になるまでやり込む必要はないかもしれません。
たとえば英検に向けた学習なら、ある程度文法を理解したら問題集に取り組む方がよい場合もあるでしょう。
最終的な目標を見据えて、必要なだけ学習することをおすすめします。
4. 英語の本質をイメージで覚える
英文法は、ただ暗記するよりも本質のイメージを覚える方が効率的に学べます。
日本語の文法用語が、余計にわかりにくくしているケースもあるからです!
たとえば「現在形」は、今現在のことを指しているのではなく「現在・過去・未来」すべてに起こることを表しています。
現在形は習慣を表すと言いますが、現在・過去・未来すべてに起こるイメージで理解可能です。
現在形を使った I go to school. は、昨日も今日も明日も通うことを指しています。
参考書のややこしい解説よりも、本質のイメージをとらえることをおすすめします。
なお、英文法のイメージ化については関連動画『【99%の人が勘違い】英文法20選【完全イメージ化】』でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
5. 英文法を理解できるまでやりぬく
英文法を使いこなせないのは、まだ全体像を覚えられていないことが理由かもしれません。理解できるまでやりぬきさえすれば、英文法はだれにでもできます。
強引に聞こえるかもしれませんが、本当にできるようになります!
挫折しそうになったら、本記事で紹介した内容を思い出してみてください。
移動や待機中のスキマ時間も勉強していますか? 英文法を覚えた先の、英語ができる自分の姿を忘れていませんか? 完璧主義になってくじけてしまっていませんか?
やり残していることがあるなら、諦めるのはまだ早いです。
理解できるまでやりぬく覚悟をもって、コツコツと学習を続けていきましょう。
英語の文法が覚えられないから脱却!完全マスターするための勉強法4ステップ!
英語の文法を覚えられない人のために、学習の具体的な手順を紹介します。
具体的には、次の4つのステップで進めましょう。
- 否定文と疑問文に変える
- 時制を変える
- 一部の単語を変える
- 自分専用の文を作る
ある程度の英語力があるなら、ステップ1 と 2 を飛ばして、ステップ3からはじめてもOKです!
それぞれ詳しく解説します。
1. 否定文と疑問文に変える
まずは、英文を否定文と疑問文に変える練習からはじめましょう。
参考書などで文法を見かけたら、頭の中で文章を変えてみるのです。今回は、以下の例文でご紹介します。
I have two daughters.(私には2人の娘がいます)
否定文にした結果が、以下の文です。
I don’t have two daughters.(私に2人の娘はいません)
同様に、例文を疑問文に変えてみましょう。
Do you have two daughters?(あなたには2人の娘さんがいますか?)
英文を否定文と疑問文に変換できるよう、慣れておきましょう!
2. 時制を変える
ステップ2 では時制を変えて、現在形・過去形・未来系をそれぞれ入れ替えられるように練習していきましょう。
先程の例文 I have two daughters. を過去形にすると、以下の文になります。
I had two daughters.(私には2人の娘がいました)
同じように未来形の文も作成します。
I will have two daughters.(私は2人の娘を持つことになるでしょう)
元の文章が過去形や未来形なら、現在形に変える練習もできます!
3. 一部の単語を変える
英文の中の単語を一部変更して、自分のいいたいことを伝える練習です。
I have two daughters. の例文の単語を変えてみましょう。
two を変えてI have three daughters.(私には3人の娘がいます)とするのもいいですし、daughters を変えてI have two sons.(私には2人の息子がいます)でもよいです。
単語の入れ替えに慣れれば、自分が伝えたいことを英語にする訓練になります。
4. 自分専用の文を作る
最後に、自分専用の文を作るトレーニングをします。
「否定文・疑問文に変える」「時制を変える」「一部の単語を変える」を組み合わせて、自分オリジナルの文を作ってみましょう。
たとえば I have two daughters. は下記の文にできます。
I don’t have three sons.(私に3人の息子はいません)
Do you have any daughters?(あなたに娘はいますか?)
何度も繰り返し挑戦して、自分の伝えたいことを英文にする力をつけましょう!
なお、英文法の勉強方法については、関連記事『【秘伝】使える英文法が身につく勉強方法4ステップ!回避したい効果半減の勉強方法5つも紹介』でも詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!
文法が身についたら、英会話や試験対策などの学習がしやすくなります。
今後の勉強を効率化するために、ぜひ文法学習に取り組んでみてください!
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