「英検3級には何問正解したら合格できるの?」
「英検3級の合格点・合格率を知りたい!」
「合格するためにはどんな対策をしたらよい?」
など、お悩みを抱えていませんか?
英検3級は、一次試験と二次試験の合計で68問出題されます(2025年8月時点)。合格の目安として、何問正解すればよいのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、英検3級は「何問正解したから合格する」とは言い切れません。「CSEスコア」と呼ばれる独自の計算方法によって、合格基準スコアが決まっているためです。

余談ですが、英検3級に合格するためには、各分野で6割以上の正答率を出せばよいとされています!
こちらでは、英検3級を受験しようとしている方に向けて、
- 合格基準
- 試験対策
- おすすめの参考書
などを解説します。
記事を最後まで読むことで、英検3級に合格する確率が高まります。「絶対に3級に合格したい」と考えている方は、ぜひご覧ください。


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英検3級は「何問正解で合格」と断言できない


英検の合格基準スコアは「CSEスコア」と呼ばれる独自の計算方法によって決まっています。そのため「何問正解したから合格」とは断言できないのです。
ただし、英検公式サイトでは「2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています」と記載されています。つまり、6割程度問題を正解できていれば合格している可能性が高いということです。
各分野で、6割は正解できるよう学習する必要があります。



リーディング・リスニング分野の場合は、どちらも30問中18問正解するのが目安です!
なお、ライティング問題の出題数は2問です。部分点を稼いで6割以上の得点を目指しましょう。
参考:英検CSEスコアでの合否判定方法について|日本英語検定協会
英検3級の合格基準


こちらでは、英検3級の合格基準を以下の2項目で解説します。
- 合格基準スコア
- 合格率
受験を考えている方は、ぜひチェックしておきましょう。
合格基準スコア|1,456点
英検3級の合格基準スコアは、以下のとおりです。
一次試験 | 二次試験 | |
---|---|---|
合格基準スコア | 1,103点(1,650点満点) | 353点(550満点) |



英検はCSEスコアによって算出されており、受験者が正答数を用いてスコアを算出することはできません。
合格率|約50%
英検3級の合格率は、約50%です。



なお、2016年以降は公式から合格率が発表されていないため、あくまでも目安程度に考えておきましょう。
受講生の2人に1人は合格できる割合のため、難易度はそこまで高くありません。しかし、対策を練らないと簡単に不合格になってしまうので学習は必須です。
英検3級については、関連記事「【徹底攻略】英検3級が難しいと言われる5つの理由!読み書き・面接対策の勉強法を紹介」にてより詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください!


英検3級の試験内容


英検3級への理解を深めるべく、こちらでは試験内容を紹介します。英検3級は主に、以下2つの試験で構成されています。
- 一次試験
- 二次試験
出題される内容や試験形式など、順番にみていきましょう。
一次試験
英検3級の一次試験は、リーディング・ライティング(65分)、リスニング(約25分)で構成されています。詳しい試験内容は、以下のとおりです。



大きく分けると、3つの分野で試験問題が構成されていますね!
なお、話題は家族や友達、学校など身近なものが問題にされるケースが多いです。
二次試験
二次試験は、英語での面接が約5分間おこなわれます。以下の画像は、詳しい試験内容をまとめたものです。



過去には、携帯電話やラジオを聴くシーンなどが出題されています。
なお、二次試験は一次試験を合格しなければ受験できません。そのため、まずは一次試験の合格を目指しましょう。
英検3級に合格するためのおすすめ学習方法4選


英検3級に合格するためには、主に以下4つの学習方法を実践してみてください。



これらの方法を行動に移すことで、合格率がぐっと上がりますよ!
これから英検3級を受験する方は、ぜひ参考にして合格を勝ち取りましょう。
※この見出しではAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
1.文法の基礎を身につける
文法は、英検3級の試験対策で最も優先したい分野です。



ここでしっかり基礎を固めておけば、次の級を受験するときに役立ちますよ!
文法を学習するなら「キク英文法(クリックでAmazon購入ページへとびます)」の活用がおすすめです。2ヶ月で6周することを目指し、徹底的にやり込みましょう。
文法の学習方法は、関連記事「【超キホン】英語の勉強は文法から始めるべし!正しい手順や学習法を解説」でより詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてください!


2.単語を暗記する
英検3級に合格するためには、約2,100単語が必要とされています。文法とあわせて、単語の暗記もおこないます。
合格するためには、まずは「データベース3300(クリックでAmazon購入ページへとびます)」で基礎を身につけましょう。その後「英検3級 でる順パス単(クリックでAmazon購入ページへとびます)」で、試験の頻出単語を暗記するのがおすすめです。



基礎→応用の順に学習することで、効率よい試験対策ができますよ!
英単語の暗記方法について詳しく知りたい方は、関連動画「【最短最速】25,000語を覚えた英単語暗記法10選」を視聴してみてください!できるだけ速く、そして確実に単語を覚える方法を紹介しています。
3.発音練習をおこなう
単語の暗記と並行して、発音練習にも取り組みましょう。



とはいえ「なぜ発音練習が必要なの?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?
正しい発音を理解することは、リスニングやスピーキングの向上が期待できます。
1日10分程度の学習でよいので、発音記号と音変換のルールを覚えるよう意識しましょう。発音記号と音変換のルールは、インターネットの検索で得た情報でOKです。
発音記号や音変化の基礎は、ルールをまとめて押さえるのが近道です。関連記事「英語の発音ルールをやさしくマスター!中学生でもわかる基本の仕組み」でも、発音ルールについて紹介しているので、ぜひチェックしておいてくださいね!


4.過去問に取り組む
文法や単語の基礎固めをおこないつつ、過去問に取り組みましょう。問題に慣れることで、試験当日でも焦らずに自分のペースで臨めます。



過去問に取り組む際には、時間を計りながら本番と同じ時間内に解けるかチャレンジするのがおすすめです!
時間配分がつかめるので「時間が足りなくて問題が解き終われなかった」という失敗がなくなります。
なお、イングリッシュおさるの公式LINEでは、英語に関するさまざまなお役立ち情報を発信しています。友だち登録は無料なので、ぜひ気軽にチェックしてみてください!
英検3級に合格するための分野別対策


英検3級に合格するためには、各分野で6割以上正解する必要があります。
こちらでは、以下4つの分野別に試験対策の方法を紹介します。
順番にみていきましょう。
リーディング(長文)|正確に読む



リーディング分野で得点を獲得するには、文法や単語を身につけるのは大前提です!
基礎固めをおこなったうえで、速く読むことよりも、正確に読むことを意識しましょう。いくら速くても、間違った内容で理解しては意味がありません。
また、英検3級のリーディング問題に慣れることも重要なポイントです。模試や過去問などを駆使して、数をこなすようにしてみてください。
速読より「正確に読む」を徹底するための具体策は、こちらの関連記事「【実践版】英語のリーディングスキルを上げる4つの方法!速読より「正確に読む」のが上達のカギ」が参考になります。


コツ1.解けない原因を探す
時間無制限で大問3に挑戦し、自分がなぜリーディング問題を解けないのか原因を探してみましょう。
多くの場合は次の3つの原因のうちどれかに当てはまります。
- 単語がわからない
- 文法がわからない
- 時間が足りない



例えば「単語がわからない」のが原因であれば、単語を集中的に覚える!
3級までの勉強では、当たり前なことの積み重ねが一番の近道です。
コツ2.先に設問を読む
大問3では本文を読む前に設問を見ておくと、「どの情報を探せばいいか」が分かります。
例えば、設問に「Saturday」「library」とあれば、本文ではその単語が出てくる部分を中心に読めばOK。



事前の確認により、英文を上から全て細かく訳さなくても答えが見つかります!
コツ3.自分の知識や常識を頼らない
リーディングの問題でやってしまいがちなのが、「自分の知識」や「常識」で答えを決めつけること。しかし英検では、本文と合っているかが正解の基準です。
たとえば、こんな設問があったとします。
Q. Where does Lisa usually go on Sundays?
(選択肢)
A. She goes to the park.
B. She goes to the library.
C. She goes shopping.
D. She stays at home.
日本語訳はこちらをクリック!
Q.リサは普段、日曜日にどこへ行きますか?
(選択肢)
A. 公園に行きます。
B. 図書館に行きます。
C. 買い物に行きます。
D. 家にいます。
「日曜日に多くの人は公園に行くはずだ」「家にいるだけなんて問題にするはずがない」と自分で考えるのはNGです。



自分の知識で判断せず、「本文に根拠があるか」で必ず選びましょう。
リスニング|音読をする
リスニング分野を強化したいなら、まずは音声を聞いて、わからない単語や文法を調べてみてください。



このフェーズでは「自分が何を聞き取れなかったのか」「聞き取れても意味が分からない単語・文法は何か」を知ることがポイントです!
続いて、スクリプトを見つつ音読をおこないましょう。徐々にオーバーラッピングやシャドーイングをしていき、難易度を上げていくのがおすすめです。
【オーバーラッピング】
…流れてくる英語の音声と一緒に発音する練習
【シャドーイング】
…音声の後を影(シャドー)のように追いかけて発音する練習
リスニング対策について詳しく知りたい方は、関連動画「【有料級】リスニング5ステップ【完全ガイド】」をあわせてチェックしてみてください。
コツ1. 第1部はイラストからイメージする
【第1部】会話の応答文を選択する問題
参考イラストを見て会話文を聞き、最後の会話への応答として適切な文章を選択肢から選ぶ
会話文が聞こえるまでにイラストに目を通し、シチュエーションをイメージしておきましょう。



会話文をより理解しやすくなります!
例えば「学生が勉強しているシーンだな」「会話には先生と生徒が出てくる」など、あまり深く考えなくてOKです。
コツ2. 第1部は会話文の3文目に集中する
第1部の会話文は、構成がある程度決まっています。
- 1人目のセリフ
- 2人目のセリフ
- もう一度1人目のセリフ
そして、3文目の質問への受け答えを選ぶ問題が出題されます。そのため、極論ですが3文目だけでも理解できれば選択肢を絞り込めます。
コツ3. 第2〜3部は特に5W1Hをインプット
第2〜3部は、疑問詞の要素「誰が・どこで・いつ・何を・なぜ・どうした」(=5W1H)を聞き取れれば選択肢を絞りやすいです。
Who(誰が)
→会話に出てくるのは誰か
例:「男の子が誘う」「女の子が返事をする」
Where(どこで)
→これからどこに行く、どこから来たなど
例:“in the library” “at the station”
When(いつ)
→日時や時間について問われやすい
例:“this Sunday” “at ten o’clock”
What(何をする・何がある)
例:第2部では「最終的に何をすることに決まったか」
第3部では「行事の内容」「説明の主題」
How(どうやって・どのくらい)
例:“How many〜?” “How long〜?” “How much〜?”
問題文や選択肢を先に見ておけば「音声からどの疑問詞を探すのか」をイメージできる場合もあります。
ライティング(筆記)|英作文を作る
英検3級では、2問のライティング問題が出題されます。ここでは、正解とはいかずとも、6割以上の部分点だけでも獲得したいところです。
ライティング対策をするなら、実際に英作文を作るのがおすすめです。なお作った作文は、英語の先生やネイティブスピーカーに添削してもらいましょう。



「どこが間違っているのか」を自覚して、次に活かすことが大切です!
なお、英文をまるごと覚えるだけでは点が伸びにくい理由と、得点につながる書き方のコツは、関連記事「目からウロコ】英語の例文を丸暗記しても伸びない3つの理由!効率よく覚える方法を解説」で紹介しています。


コツ1. メール問題は聞かれたことにだけ忠実に答える
【1問目】
メールを読んで返信を考える問題
メールの中には必ず明確な質問文が入っているので、それに答えることだけに集中すればOKです。
例えば古い友達からのメールで「今なんの仕事をしているの?」「家族は元気?」と聞かれていたら
「最近会ってないけど体調はどう?」
「ちなみにペットを飼い始めたよ」
など、話題を膨らませる必要はありません。
コツ2. 英作文は型を意識する
【2問目】
QUESTIONへの自分の意見とその理由を作文する問題
「必ずこの通りに書くべき」という決まりはないものの、問題文の指示を満たそうとすると、構成がある程度パターン化されます。
QUESTION:Do you like playing sports?
(あなたはスポーツをするのが好きですか?)
Yes/Noで答え、理由を2つ書きなさい。
- 結論:Yes / No でシンプルに答える
例:Yes, I do. / No, I don’t. - 1つ目の理由を書く
例:Because it is fun. - 2つ目の理由を書く
例:And I can learn teamwork.
自主的に何回かライティング問題をこなすと、書きやすい流れが見えてくるでしょう。
スピーキング|面接練習をおこなう
英検3級の二次試験では、英語の面接がおこなわれます。そのため、スピーキング対策が必要です。
なお、面接では無理に難しい表現を使わなくてOK!試験では「主張したいことを正しい文法で伝えられるかどうか」が問われるためです。



伝え方に自信がなければ、簡単な表現を使っても問題ありません!
英語の先生やネイティブスピーカーなどを相手にして、実際に面接練習をおこなうのがおすすめです。
英検3級の二次試験対策については、関連記事「【詰まらないコツ】英検2級の面接対策3ステップ!試験の流れとよく使われる表現&答え方も徹底解説」をチェックしてみてください。コラムは2級のものですが、3級でも役立つ内容になっています!


コツ1.試験の流れを知っておく
二次試験での失敗は、緊張が原因であることが多いです。どんな順番で何を聞かれるのか、流れを頭に入れておくことで本番でのパニックを防ぎましょう。
- 入室前(受験カードをすぐ出せるよう準備)
- 入室
- 問題カードを渡す・着席・本人確認
- 問題カードの受け取り
- パッセージ(カードの文章)の黙読・音読
- カードのパッセージ・イラストに関する質問3問
- カード裏面にある自分に関する質問2問
- 問題カードを返し退室
この流れは、日本英語検定協会によるWebサイト「英検バーチャル二次試験」でシミュレーションできます。
コツ2.困ったとき用のフレーズを用意する
受け答えに時間制限はありませんが、沈黙が続くと減点となるようです。困った時に使えるお助けフレーズを、お守りがわりに用意しておきましょう。
Let me see.(ええと…)
Well…(そうですね…)
That’s a good question.(いい質問ですね)
Let me think.(ちょっと考えさせてください)
Pardon?(もう一度お願いします)
Could you speak more slowly, please?(もう少しゆっくり話してください)
What does ~ mean?(~はどういう意味ですか?)
本番で沈黙を避けられる「つなぎ言葉」を、よく使う表現として事前にストックしておくと強いです。関連記事「【一覧あり】英語のつなぎ言葉を完全解説|会話・文章・シーン別で役立つフレーズ集」にて解説しています。


英検3級に合格するためのおすすめ参考書3選


英検3級に合格するためには、参考書選びが大切です。とはいえ、書店にはさまざまな書籍が並んでいるため、どれを購入してよいかわからないですよね。
こちらでは、僕がおすすめする参考書を3冊紹介します。



おすすめポイントも紹介するので、ぜひ参考書選びの参考にしてみてください!
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1.キク英文法
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著者 | 一杉 武史 |
出版社 | アルク |
英文法をマスターするためには「キク英文法」はかかせません。



実際、僕もこの参考書を活用して文法を習得できました!
英検対策はもちろん、TOEICや大学受験など幅広いシーンで役立つ1冊です。
2.英検3級 でる順パス単
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著者・出版社 | 旺文社 |
タイトルのとおり、英検3級でよく出題される単語を覚えられる単語帳です。頻出単語から暗記できるため、効率よく試験対策ができるのがメリット。
音声も付いているため、正しい発音も学習できます。
3.英検3級 過去6回全問題集
タイトル | 英検3級 過去6回全問題集 (クリックでAmazon購入ページへ) |
著者・出版社 | 旺文社 |
過去6回分の試験が収録されている参考書です。
解答や日本語訳だけでなく、詳しい解説も掲載しているのがポイントです。そのため、本番を想定した試験対策とあわせて、自分の力になる復習をおこなえます。
※例年、2〜3月頃に改訂版が発売されます。



ぜひこの記事を参考にして、英検3級合格を目指しましょう!
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