「英検1級のリーディングはどのくらい難しいの?」
「試験対策のポイントはあるのだろうか…」
「おすすめの参考書や勉強方法が知りたい!」
ネイティブでも合格できないことがあり、化け物級に難しいなどと言われている英検1級。リーディング問題に苦戦している人も多いようです。
しかしきちんと対策すれば、英検1級のリーディングは難しくありません!
本記事では、英検1級合格者の僕イングリッシュおさるが、英検1級のリーディング対策法をまとめました。
- リーディングが難しくないと言える3つの理由
- リーディングの問題構成と時間配分
- 各問題の内容と対策方法
- おすすめの参考書と勉強方法
本記事を読めば、英検1級リーディングを対策するポイントがわかり、勉強する内容も明確になります。
ムダなく効率の良い勉強方法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
英検1級のリーディングが難しくはない3つの理由
英検1級のリーディングは難しくない。そう言い切れるのには理由があります。
具体的には、次の3つです。
- 文法と単語ができれば対策できるから
- 頻出単語から覚えれば効率がよいから
- 単語以外はとくに難しいポイントがないから
それぞれ掘り下げて解説します。
なお、英検1級の難易度についてより詳しい解説は、関連記事「【合格者が解説】英検1級は難しいけど攻略はできる!出題形式から勉強法まで解説!」にまとめています。
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1. 文法と単語ができれば対策できるから
英検1級のリーディングは難しくないと言えるのは、文法と単語さえマスターすれば攻略できるからです。
特に文法に関しては、高校生までの授業で学ぶので、復習して思い出せば基礎はできあがります。
英検準1級レベルの単語力がある方なら、新しい単語を2ヶ月ほど学べば合格できるでしょう!
文法と単語という英語の基礎である2つを徹底するだけで攻略できるのが、英検1級のリーディングが難しくないといえる理由です。
2. 頻出単語から覚えれば効率がよいから
英検1級のリーディングが難しいと言われる最大の理由が、単語の難しさです。
しかし、リーディング問題に出る単語には偏りがあり、頻出単語から覚えていけば効率よく点数をアップできます。
参考書などを使って、頻出単語を覚えていれば難しい単語も攻略可能です。
使用すべき参考書として、メリットの生徒さんには「英検1級 でる順パス単(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)」 をおすすめしています!
3. 単語以外はとくに難しいポイントがないから
英検1級のリーディング問題は、単語以外に難しいポイントはありません。
リーディングの中には長文問題もありますが、単語さえ理解できれば英検準1級までの攻略方法と同じように学習できます。
ネイティブが英検1級に落ちてしまうのも、単語が難しいからです!
単語さえしっかり学べば点数は上がるため、英検1級は難しくないと考えてよいでしょう。
英検1級で出題される3種類のリーディングと時間配分
ここでは、英検1級のリーディング問題の内容について、以下2つの視点で解説します。
- 英検1級のリーディング問題は3種類
- リーディング問題の理想的な時間配分
試験攻略の参考として、ご覧ください。
1. 英検1級のリーディング問題は3種類
英検1級のリーディングは、3種類の問題で構成されています。
- 短文の語句空所補充:短文を読み( )に入る適切な語句を選ぶ
- 長文の語句空所補充:長文を読み( )に入る適切な語句を選ぶ
- 長文の内容一致選択:長文の内容に関する質問に適切な答えを選ぶ
すべての問題は4択の選択問題で、問題文・選択肢共に英語で書かれています。
リーディングは全部で41問あり、合格のカギを握るパートであるため、事前の対策が必須です。
2. リーディング問題の理想的な時間配分
英検1級の筆記試験では、リーディング41問とライティング1問を100分で解答しなければいけません。
難しい問題はいったん飛ばす、得意な項目でしっかり点数を稼ぐなど、時間を意識した対策が重要です。
リーディング60分、ライティング25分、見直し15分が理想の時間配分です!
さらにリーディング問題の理想の時間配分は以下の通りです。
問題の内容 | 出題数 | 理想の時間配分 |
---|---|---|
短文の語句空所補充 | 25問 | 10分 |
長文の語句空所補充 | 6問 | 20分 |
長文の内容一致選択 | 10問 | 30分 |
得意不得意にあわせて、ペースを調整しながら取り組むとよいでしょう。
英検1級リーディング「短文の空所補充」の問題と解き方のポイント
リーディングの「短文の空所補充」について解説します。
次の2つを確認していきましょう。
- 「短文の空所補充」の実際の問題
- ポイント:頻出単語の暗記で得点を稼ぐ
「短文の空所補充」の実際の問題
短文の空所補充問題は、短い英文を読み( )に当てはまる適切な語句を選ぶ形式です。
4つの選択肢から、空所にもっとも当てはまる単語を選びます。
実際の問題を確認してみましょう。
Rather than ( ) students in a narrow set of beliefs, a good teacher should encourage students to think critically by exposing them to a variety of perspectives.
引用元:1級の過去問・対策
次の4つの中から、解答を選んでみてください!
- emanating
- indoctrinating
- usurping
- forfeiting
正解は、2番の indoctrinating です。教え込む・吹き込むといった意味があります。
ポイント:頻出単語の暗記で得点を稼ぐ
短文の空所補充を攻略するポイントは、頻出単語の暗記です。
英検1級はネイティブでも落ちてしまうレベルだと言われています。
単語の難しさでいえば、TOEICよりも難易度が高いでしょう!
試験でよく出る英単語から、順番に覚えていくことをおすすめします。
英検1級リーディング「長文の空所語句補充」の問題と解き方のポイント
次に「長文の空所語句補充」の問題と、解き方のポイントを解説します。
次の3つの視点から確認しましょう。
- 「長文の空所語句補充」の実際の問題
- ポイント1:1つの段落を読んだら1つの問題を解く
- ポイント2:長文をサクッと読んで問題だけ解く
「長文の空所語句補充」の実際の問題
長文の空所語句補充問題は、長文を読み( )に入る適切な語句を選択する問題です。
1つの長文に対して3つの問題が出題されます。
以下の画像は2022年の「長文の空所語彙補充」です。
引用元:1級の過去問・対策
力試しに、(27)に入る語句を選んでみてください!
- some chemicals have no fatal dose
- it has been criticized heavily
- there are exceptions to it
- the reasons remain a mystery
正解は3番です。前後の文脈を読むことで正解が導き出せたのなら、すでに英検1級の実力がありますよ。
ポイント1:1つの段落を読んだら1つの問題を解く
長文の空所補充は、本文の段落ごとに出題されるケースが多いです。
そのため、1つの段落を読んだら1つの問題を解くと、効率よく解答していけます。
このとき、段落ごとの文脈を知らなければ当てずっぽうの解答となってしまうため、空所の前後を読んでから語句を選ぶほうがよいです。
問題と関係のある部分だけ読みながら、得点を稼いでいきましょう。
ポイント2:長文をサクッと読んで問題だけ解く
長文の空所補充問題は、長文をすべて読む必要はありません。
基本的には( )の前後さえわかっていれば正解を選べるため、全文読み込むのではなく、サクッと確認する程度がおすすめです。
英検1級のリーディング問題は時間との戦いでもあり、ムダをなるべく減らす努力も求められます。
長文の空所補充問題では全文は目を通す程度にして、空所の前後の文脈を集中して読み込みましょう。
英検1級リーディング「長文の内容一致選択」の問題と解き方のポイント
最後に、長文の内容一致選択について問題の概要と解き方のポイントを解説します。
- 「長文の内容一致選択」の実際の問題
- ポイント1:本文を読む前に問題文を読んでおく
- ポイント2:本文は全部読んで全体のイメージをつかむ
苦手意識を持たずに、ポイントを押さえて攻略してしまいましょう。
「長文の内容一致選択」の実際の問題
長文の内容一致選択は、長文を読み、その内容に関する問題に対する適切な解答を選ぶ形式です。
問題文のどこかに答えが書いている訳ではなく、内容を理解していなければ答えられない問題が出題されます。
2022年に出題された長文を確認してみましょう。
引用元:1級の過去問・対策
問題文は、以下の内容です。
What was Adam Smith’s view on how countries should create wealth?
引用元:1級の過去問・対策
1 There needed to be a clear relationship between the amount of tariffs on goods and the amount of gold and silver a country possessed.
2 Since the total amount of wealth was limited, it was essential for nations to obtain as much as possible, even at the expense of other countries.
3 Mercantilism needed to be reformed so that colonies could provide more resources to the countries that established them.
4 Rather than attempting to build up stores of gold and silver, countries should attempt to develop mutually beneficial trading relationships.
アダムスミスの国富論について、かなり踏み込んだ質問となっており、日本語であったとしても解答に苦労しそうな内容です。
この問題が特別難しい訳ではなく、長文の内容一致選択はいつも内容が難解です!
こちらの問題の正解は、4番です。
ポイント1:本文を読む前に問題文を読んでおく
長文の内容一致選択では、本文を読む前に問題文を読んでおくと、適切な解答を探しやすくなります。
問題文を先に読んでいれば、解答を探しながら本文を読めるからです。
本文から読み、そのあとに問題文を読むと、解答を探すためにまた本文を読むことになり効率が悪くなります。
先に問題文を読むクセをつけておきましょう!
ポイント2:本文は全部読んで全体のイメージをつかむ
長文の内容一致選択は、本文の内容を理解していなければ答えられません。
完璧に理解できるまで読み込む必要はありませんが、全体のイメージをつかむ程度には読んでおきましょう。
環境問題やテクノロジーの話題など、取り扱うトピックそのものが難しいため、得意でないテーマに当たった場合は理解するのも苦労するかもしれません。
細かい部分は読み飛ばしつつ、概要だけでもつかめるようになれば正解を選びやすくなります。
英検1級リーディング・リスニングで高得点を取る4つのコツ
英検1級のリーディング・リスニング問題は、ちょっとしたコツで得点がアップします。
次の4つのポイントを意識して、問題に取り組んでみてください。
- 消去法を使って選択肢を絞りこむ
- 単語のイメージを思い浮かべる
- 長文問題は空欄前後の1〜2文を読む
- リスニングは先に問題を読んでおく
過去問を解きながら、試してみることをおすすめします。
なお、英検1級のリーディング・リスニングの得点アップ方法については、関連動画「【拡散厳禁】 一次試験対策!!リーディング・ライティング・リスニング点数UP!!」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
英検1級リーディングに適した参考書と勉強法
英検1級のリーディング問題対策は、基本的に次の2つです。
- 頻出単語を徹底的に覚える
- 過去問を繰り返し解く
おすすめの参考書と、具体的な勉強方法を解説します。
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1. 頻出単語を徹底的に覚える
繰り返しになりますが、英検1級で一番対策が必要になるのは単語です。
なかでも出題されやすい英単語から覚えると、効率よく対策を進められます。
参考書は、「英検1級 でる順パス単(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)」がおすすめです。
書籍のタイトルのとおり、英検1級にでる順番で単語が掲載されており、最初から順番に単語を覚えていけばよいという構成になっています。
英単語帳はアレコレ変えず、英検1級 でる順パス単をしっかりマスターするとよいでしょう!
2. 過去問を繰り返し解く
英検1級のリーディング問題は、過去問を繰り返し解くと傾向が見えてきます。
「2022年度版 英検1級 過去6回全問題集(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)」を使って、問題に慣れておきましょう。
このとき時間を計って解くと、つまずいてしまうポイントや、自分にとって最適な時間配分に気付きやすくなります。
間違えた問題を学び直し、意味を理解できなかった単語を調べる作業を続けていけば、新しい知識も定着していきます!
過去問を何度も繰り返して、問題や単語に触れる機会を増やしていきましょう。
【まとめ】英検1級のリーディングは頻出単語を覚えた人が勝つ!
英検1級のリーディングは、文法と単語さえ対策してしまえば難しくありません。
逆に言えば、難しい単語をいかに攻略するかがポイントとなります。
本記事でご紹介した勉強法やコツを意識しながら、頻出単語から順番に覚えてしまいましょう。
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