「助動詞 shall の使い方を理解したい」
「shall の意味の区別ができない」
「shall と似た助動詞との違いも知りたい」
shall は英語の助動詞のひとつで、未来の予定や意志、義務などを表現することに使われます。
ただ、英語の勉強をしている方のなかには、複雑に感じている方もいるかもしれません。
shall もそうですが、複数の意味を持つ英単語はコアイメージを覚えておくことが重要です!
この記事では、以下の内容について解説します。
- 助動詞 shall の使い方の概要
- 主な使い方と意味を例文を交えて解説
- 特殊な使い方
- shall と他の助動詞との違い
- 確認問題
理解を深めるための練習問題も用意していますので、助動詞 shall の使い方をマスターしたい方はぜひ最後までご覧ください!
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
助動詞shallの使い方の概要をサクッと解説
助動詞 shall は、日常会話からフォーマルな文脈まで幅広い用途で使用されることがあります。
shall のコアイメージとして、人の意志を超えたところでの決定=不可避というものがあります。
コアイメージとは、文脈や状況に左右されない言葉の本質的な意味を指すものです!
なかでも未来の出来事に関する強い意志や義務、提案などを表現するのに適しています。
shall は主に以下の2つのシチュエーションで使われることが多いです。
- 提案や申し出において「~しましょうか」
- 将来の出来事に対する確信を示す「必ずや~になる」
それぞれの具体例を見ていきましょう。
Shall we go for a walk?
(散歩に行きませんか?)
You shall do well on your test.
(君は必ずやテストで良い成績を収めるね)
文章や会話のなかで shall を使うことで、話し手の確固たる態度や意図を伝えられるのです。
助動詞shallの主な使い方と意味を例文を交えて解説
ここからは助動詞 shall の主な使い方と意味を、例文と共に解説します。
- (一緒に)~しませんか?|提案
- (私が)~しましょうか?|申し出
- ~しなければならない|命令や規制をする
- ~になる|決まりごとや単純未来
- 決して~|強調する
詳しく見ていきましょう。
(一緒に)~しませんか?|提案
Shall we ~? の形式を用いて、「(一緒に)~しませんか?」と相手に提案できます。
Shall we go to the cinema tonight?
(今夜、一緒に映画を見に行きませんか?)
最も使われる表現方法ですね!
提案に応じる場合は Sure.(もちろん)や That sounds good.(いいね)などがよく使われます。
一方で、提案を断る場合は、Sorry, but I have other plans.(ごめんなさい、他の予定があるんです)などと謝罪を交えて断ります。
ちなみに、Shall we 以外にも、提案をする表現方法はあります。
Let’s go for a walk.
(散歩に行きましょう)
How about going to the park?
(公園に行くのはどう?)
言い換えを知っていると、スピーキングやライティングで役立ちますので、頭に入れておきましょう!
(私が)~しましょうか?|申し出
Shall I ~?を使って、「(私が)~しましょうか?」と申し出を示します。
Shall I は丁寧な表現なので、ややフォーマルな場面で使うと良いでしょう!
例文を見ていきます。
Shall I help you with that?
(それを手伝いましょうか?)
相手に何をするか尋ねる際や、何かをすることを申し出る際に用います。
Shall I の言い換えとしては、以下のようなものが挙げられます。
Can I get you something to drink?
(何か飲み物を持ってきましょうか?)
Do you want me to open the window?
(窓を開けましょうか?)
Would you like me to explain this further?
(これについてもっと説明しましょうか?)
shall I はやや硬い表現なので、日常会話ではここで紹介した文章のほうがよく使われます。
~しなければならない|命令や規制をする
助動詞 shall は、「~しなければならない」「~すること」といった義務や命令を示す際に使用されます。
とくに、聖書や法律文書などで使われることが多いです!
たとえば、法律文書では禁止される行為を明確に指示するのに使われます。
You shall not steal.
(盗んではならない)
義務や厳格な規則を示す際に依然として用いられることがあります。
~になる|決まりごとや単純未来
時間が経過することで自然に起こる事柄や、話し手の未来に関する予測を表すのにも使用されます。
例文を見ていきましょう!
It shall rain tomorrow.
(明日は雨になるだろう)
未来の天気についての予測がなされており、自然の流れや確信に基づいた未来の出来事を述べています。
I shall turn 20 in three months.
(3ヶ月後に20歳になります)
時間が経過すると自然に特定の状態になる単純未来の表現も可能です。
決して~|強調する
shall は強い決意や誓約を表現する際に、強調のために使われることがあります。
話し手の意志の強さや何かを確実に行うという決意が反映されます!
I shall never forget this day.
(この日を決して忘れない)
ここでは、忘れないという強い決意が shall によって強調されています。
感情的な瞬間や重要な誓約を伝える際に特に有力です。
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助動詞shallの特殊な使い方
助動詞 shall は、義務や未来予測の表現に加え、特定の文脈では意外な使い方もされます。
- ~する / ~するつもりだ
- ~してよい
- ~することになるぞ
- ~しない?
例文を交えて詳しく見ていきましょう。
~する / ~するつもりだ
弱い意志を示す際にも使用されます。
話し手が何かをする予定であることを、比較的柔らかく表現するのに役立ちます。
強い意志を示す訳し方との違いは、その後の文章です!
probably などが付くと弱い意志を示していると判断しましょう!
I shall probably stay at home this weekend.
(この週末はたぶん家にいるつもりです)
We shall see what we can do about the situation.
(その状況について、何ができるか見てみましょう)
shall を使って、話し手の将来の行動についての意図または計画を表現しています。特に probably と組み合わせることで、完全に確定していないことを示せます。
~してよい
約束や許可を表す際にも使われることがあります。
何かを行う許可が与えられるか、条件を満たした時の約束が示されます。
You shall have your money by tomorrow.
(明日までにはお金をお渡しします)
You shall go out as soon as you finish your homework.
(宿題を終えたらすぐに外出してもよいです)
shall を使って許可を出しています。その条件として宿題を終わらすこと提示されています。
~することになるぞ
shall は、警告やおどしの意味で用いることがあります。
「…することになるぞ」といった強い警告や、未来の不愉快な結果を予告する際に役立ちます。
If you continue this behavior, you shall regret it.
(この行動を続けると、後悔することになるぞ)
You shall face serious consequences for your actions.
(あなたの行為には、深刻な結果が伴うことになるぞ)
shall を使って強い警告を表現しています。
聞き手に対して、特定の行動を改めるよう促す際に特に効果的です!
~しない?
~, shall we? で、提案や誘いを表す際に、付加疑問としても使用できます。
話し手が提案する行動を、聞き手が受け入れるかどうかを軽く尋ねるのに便利です。
Let’s have a coffee break, shall we?
(コーヒー休憩にしましょうか?)
Let’s start planning our vacation, shall we?
(私たちの休暇の計画を立て始めましょうか?)
shall we? を用いた提案や質問の形であり、相手の同意や参加を求める際に使われます。
shallと他の助動詞との違い
ここからは shall と他の助動詞との違いを解説します。
- shallとwill
- shallとshould
詳しく見ていきましょう。
shallとwill
shall と will はどちらも「~する意志がある」「~する運命である」という意味があります。
未来の事柄を示す点で共通していますが、使用される文脈に大きな違いがあります!
shall は法的文書や公式な宣言など、かしこまった状況で使われることが多いです。
一方、will は現代英語で一般的に使用され、口語・文語を問わず、人の意志や未来の予測を示す際に幅広く用いられます。
I will go は日常的な意志の表明に対して、I shall go はよりフォーマルな約束や宣言で使用される傾向があります。
shallとshould
shall の過去形として should が位置づけられることがありますが、現代英語でそのように使われることはほとんどありません。
should は、「~すべきだ」という義務や推奨、または「~のはずだ」という期待や確信を表す際に使われます。
両者は異なる文脈で使用され、 should は助言や推奨を表すのに対して、shall は未来の行動や義務、あるいは強い決意を示すのに用いられやすいです。
You should check this.(これを確認すべきです) は推奨を、 You shall abide by the rules.(ルールを守らなければならない) は義務や規制を示します。
shallの使い方を復習!確認問題を解いてみよう
助動詞 shall は、英語の未来形や義務、意志などを表現するのに用いられます。
ここでは、その使い方を確認するための例文と和訳問題を用意しました。
どの用法が使われているのか考えつつ、問題を解いてみましょう!
問題1:Shall we dance?
答え:一緒に踊りませんか?
解説)提案や誘いを表す際に用いる shall we の形を取っています。
相手に対して何かを一緒にすることを軽く提案する表現です。
問題2:You shall not pass.
答え:通ることはできません。
解説)命令や義務を表す用法です。
強い意志や規則、法律などを示す際に用いられ、相手に何かをしてはならないことを強く示します。
問題3:I shall finish the report by tomorrow.
答え:私は必ずや明日までにレポートを仕上げるでしょう。
解説)未来の行為や意志を示す場合に shall を使用します。
ここでは、個人の決意や未来に対する確固たる予定を表しています。
問題4:Shall I open the window?
答え:窓を開けましょうか?
解説)申し出をする際の Shall I の形です。
話し手が行うことを軽く提案し、相手の同意を求める際に使用します。
問題5:The meeting shall begin at 9 a.m.
答え:会議は午前9時に始まることになっています。
解説)予定や決定された事実を shall を使って表現しています。
公式な予定やプログラムに関する情報を提供する際に用いられます。
日常会話からビジネスシーンまで、さまざまな場面での shall の適切な使用法を理解しましょう。
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