「英文法って苦手なんだよなぁ、復習してしっかり理解したいな」
「英文法を一通り習ったから、まるっとまとめて復習したい」
「おとなになって英語を学ぼうと思っているから、どんな文法があったかまとめて思い出したい」
英文法をまるっと学習したい方に向け、基本的な13個の文法事項を1記事でまとめました。
- 文型
- be動詞
- 一般動詞
- 冠詞
- 時制
- 受動態
- 助動詞
- 仮定法
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞
- 比較
- 関係代名詞
各事項の概要をかいつまんでいるので、しっかり理解できているか、忘れている項目がないかのチェックにご活用ください。
また、それぞれの文法で重要な核の部分をお伝えしているので、この記事でざっと学んでからさらに個別の内容を学んでいくのもおすすめです。ぜひ、総復習をしてみてくださいね!
なお、中学・高校の内容に絞った文法記事も別途用意しています。学生の方はこちらもご覧ください。
( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
1. 文型
英語は「配置の言語」ともいわれており、単語の順番が変わると意味が変わったり伝わらなくなったりします。だからこそ、文型を学ぶことはとても大切です。
文型を適切に理解すると、以下のようなメリットがあります。
- 長文でも意味が読み取れるようになる
- 知らない動詞が含まれていても文を類推できる
苦手意識を持つ人も多いですが、英語を習得する上で文型は避けて通れません!
文の要素
文型を学ぶ上で最初におさえたいのが文の要素です。英語は、以下の5つの要素で構成されています。
- S =主語
- V =動詞
- O =目的語
- C =補語
- M =修飾語
5つの要素についてまとめたものが、以下の表です。
記号 | 意味 | 略す前 | 役割 | 品詞 |
---|---|---|---|---|
S | 主語 | subject | 「~は・~が」 | 名詞 |
V | 動詞 | verb | 「~する・~である」 | 動詞 |
O | 目的語(対象語) | object | 「~を・~に」 | 名詞 |
C | 補語 | complement | 動詞を通じて、主語or目的語の状態や動作を補う | 名詞・形容詞・その他 |
M | 修飾語 | modifier | 他の要素を修飾 | 形容詞・副詞・その他 |
このなかで、修飾語だけはどの文型にもくっつくことができます。文の中で、意味を補足説明するだけの装飾部分だからです。
各文型が持つ意味
英語の基本となる5つの文型と、それぞれが持つイメージをおさえましょう。
- 第一文型 SV:Sが自分で何かをするイメージ
- 第二文型 SVC:SとCがイコールであるイメージ
- 第三文型 SVO:SがO(人や物)に何かしらの動作をして影響を与えるイメージ
- 第四文型 SVOO:Sが何かを与えるイメージ
- 第五文型 SVOC:Sの力でO=Cにする、もしくはSが0=Cと理解する、というイメージ
このイメージを頭に入れれば、知らない単語が含まれていても意味を類推しやすくなります。
それぞれの文型の詳細や見分け方は、ひとつずつ詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください!
2. be動詞
英語で文章を作る上で、最初に覚えるのが be動詞です。be動詞は、他の動詞とは異なる変化をしたり、独自のルールを持っていたりするので、わけて説明されます。
be動詞は、主語によって形が変わります。変化のルールは4つだけ覚えればよいです。
- Iが主語のとき:am
- Youが主語のとき:are
- それ以外で単数のものが主語のとき:is
- それ以外で複数のものが主語のとき:are
学校で、「3人称の場合は〜」なんて文法用語が出てきて混乱した方もいるかもしれませんが、上の4つのルールだけ覚えればすべて解決します!
難しい文法用語を知らなくても良いので、4つのルールだけぜひ覚えてしまいましょう。
なお、be動詞については、「【4つだけ】例文で学ぶ be動詞の使い分け!よく使われる6パターンと練習問題6選で一撃理解」の記事で詳しく解説しています。例文も一緒に紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
be動詞の否定文
be動詞の否定文は、be動詞の直後に not を置けば簡単に作れます。
否定文とは、「×」というイメージを持つ文。内容が違うといいたいときに使います。
【肯定文】I am a student.(私は学生です)
【否定文】I am not a student.(私は学生ではありません)
否定文の「be動詞 + not」は、短縮して使われることもあるのであわせて覚えておきましょう。
- is not → isn’t
- are not → aren’t
be動詞の疑問文
be動詞の疑問文は、2ステップで簡単に作れます。
疑問文とは、何かを質問する時に使う文のこと。「?」のイメージです。
- be動詞を先頭に移動させる
- 文末に「?」をつける
例文を見てみましょう。
【肯定文】You are happy.(あなたは幸せです)
【疑問文】Are you happy?(あなたは幸せですか?)
また、疑問文の回答の仕方もあわせて覚えておきましょう。
- 「はい」の場合…「Yes, + 主語+ be動詞.」
- 「いいえ」の場合…「No, +主語+ be動詞+ not.」
Are you angry?(あなたは怒っていますか?)
―Yes, I am.(はい、怒っています)
―No, I am not.(いいえ、怒っていません)
3. 一般動詞
一般動詞とは、be動詞以外のすべての動詞を指します。
run(走る) や walk(歩く) といった動作や、like(好きである)や know(知っている)といった状態を表すために使い、文の述語になるものです。
一般動詞も主語によって形が変わります。
- Iが主語のとき:そのまま
- Youが主語のとき:そのまま
- それ以外で単数のものが主語のとき:原則 s をつける
- それ以外で複数のものが主語のとき:そのまま
もしくは、be動詞が is となる主語には、一般動詞に s がつくと覚えてもOKです。
なお、動詞の末尾によっては、形が変わります。たくさん使って慣れていくのがおすすめです。
- 動詞の末尾が-s,-x,-sh,-ch,-zのとき →es
- 動詞の末尾が子音字+oのとき →es
- 動詞の末尾が子音字+yのとき →yをiに変えてes
- have →例外的にhasになる
一般動詞については、「【必見】一般動詞を例文付きで解説!語形変化や文章の作り方までわかりやすく紹介」 の記事もあるので、詳しく知りたい方は読んでみてください。
一般動詞の否定文
一般動詞を否定する表現の作り方は以下の通り。
- 動詞の前に、do (does)+ not をつける
- 動詞は原形に変える
なお、does になるのは元の動詞に s がつくときで、それ以外のときは do を使います。
【肯定文】I play baseball. (私は野球をする)
【否定文】I don’t play baseball. (私は野球をしない)
do notは省略してdon’t 、does not を省略してdoesn’t と書くこともありますが、意味は変わりません。好きなほうを使えば大丈夫です。
一般動詞の疑問文
一般動詞を使った疑問文の作り方は以下の通り。
- 動詞を原形に変える
- 肯定文のあたまに Do もしくは Does を補い、文末に ? をつける
原形というのは、動詞の末尾に s などがつかない形のことです。
【肯定文】You play baseball. (あなたは野球をする)
【否定文】Do you play baseball? (あなたは野球をしますか?)
ちなみに、Do, Does から始まる疑問文を話すときは、文末をあげて発音するようにしてくださいね!
4. 冠詞
冠詞とは、名詞の前において、続く名詞の性質を伝えるためのものです。
a や the の使い分けが曖昧という方もいるかもしれませんが、ネイティブは明確に使い分けています!
数えられる名詞と数えられない名詞の違いや、a と the の使い分けを確認しましょう。
数えられない名詞の特徴
数えられない名詞には以下のような特徴があります。
- 具体的な形がない
water や wine などが当てはまります。形を思い描くことができない名詞は数えることができません。 - 手でつかめない
gas や air が当てはまります。手でつかむことができないものは、数えることができません。 - 目に見えない
happiness や time など、目に見えないものは数えられない名詞になります。 - 切っても機能が損なわれない
beef や cheese などは、切っても同じものですよね。この場合、決まった形がないので数えられない名詞になります。 - 総称したもの
furniture や money など、複数のものを集めて総称したものの場合は、数えることができません。
数えられない名詞はズバリ、具体的にイメージできる形がないものです。頭のなかで具体的なイメージができず、これといって決定した形がないものが該当します。
抽象的な名詞と暗記する方がいますが、説明できないものが出てくるのでNG!
上で紹介している5つのイメージを理解しましょう。
数えられる名詞でも a や s がつかないケース
数えられる名詞でも、a や ~s がつかないケースもあります。
- 量を表す場合
- 目的になる場合
たとえば apple は、りんごまるまる1個を指す場合は数えられます。しかし、ジュースになっていたり、切っている果肉を指す場合は形がはっきりしなくなるので、個数ではなく「量」としてとらえることになり、数えられません。
water に具体的な形がないから数えられないのと一緒ですね!
また、目的になる名詞にも a や 〜s がつかなくなります。たとえば go to school の場合、「学校」は勉強しに行く目的となるところ。by bus の場合、乗り物として移動する目的があるので、やはり数えられない名詞になります。
aとtheの違い
a と the の違いは、同じイメージが共有できるかどうかです。
- a:1つに特定できないもの
- the:常識的に共通認識できるもの
と理解すれば、すべて説明できます。
Ken has a son. The son is a teacher. (ケンには息子がいる。その息子は教師だ)
という場合、後ろの son は、「ケンの息子」だと常識的にわかりますよね。このように、全員が同じ人や物をイメージできるときに使うのが the です。
そのほか、the moon、 the earth など、もthe がつく単語。月や地球は誰がイメージしても同じ1つのものになるはずです。
話し手が、「あれだよあれ!」と共通認識できるものであれば the がつくと理解しましょう。
5. 時制
時制は、話をしているのがいつのことなのかを伝えるためのものです。今まさに起きていることを話しているのか、過去を思い出しているのかがわからなければ、文章は伝わりません。
ここでは、時制を理解する上で基礎になる
- 現在形
- 進行形
- 過去形
- 現在完了形
のイメージを紹介します。
現在形
現在形は、今起きていることを伝えるのではありません。現在・過去・未来で安定していつも起こることを伝える表現です。
I eat breakfast. (私は朝食を食べる)
という文章の場合、毎日習慣的に朝ごはんを食べていることを伝えます。昨日も、明日も朝食をとることを示しているんですね。
現在形は、習慣・ルールや、物理法則を伝えるのに使えます。しかし、これらをひとつずつ暗記するより、「現在・過去・未来いつでも起こること」というイメージだけ持つほうが簡単で、暗記する量が少ないです。
安定して起きることを伝えるからこそ、職業の説明など、すぐに変わらないことを話すときにも使えます。
進行形
進行形は、すぐに始めたりやめたりできる一時的な状態を表す表現です。
I am walking in the park. (公園を歩いているところです)
という文章では、やめることもできるけれども、一時的に歩いていることを示しています。今だけしていることや、何かをやっている途中であることを伝えたいときに使うのが現在形です。
進行形は be 動詞+動詞〜ing という形で表現できます。
「一時的」というニュアンスがあるため、know のような状態動詞では使えません。
一時的に知っていたりわからなくなったりするという状況はよくわかりませんよね!
ただし、状態動詞でも、一時的なニュアンスを持つ場合は進行形を取れます。
I’m living in Tokyo.(私は東京に住んでいます)
このケースでは、一時的に東京に住んでいることを示しています。本当の住まいはほかのところにあるけれど、長期の研修や単身赴任で今だけ東京に住んでいるイメージです。
過去形
過去形は、過去に起きた出来事を話す表現です。
When I was a high school student, there was a tree here. (私が高校生のとき、ここに木があった)
など、現在とは無関係の過去の事柄を伝えます。
過去も今もずっと当てはまるなら、先ほど紹介した現在形を使います!
過去形のイメージは、「物理的・心理的な距離」。だからこそ、時間的に距離がある昔のことを言うのに使われます。また、心理的な距離も指すので、過去形を使うと丁寧な表現にもなります。
Can you pass me the salt? (塩をとってくれる?)
Could you pass me the salt?(塩をとっていただけますか?)
この文章では、can の過去形 could を使うことで、相手と心理的な距離をおいているんですね。ここから相手を敬うニュアンスが生まれ、丁寧な表現をするのにも用いられます。
現在完了形
現在完了形は、過去に起きた事象が「今」どうなったのかを遠回しに伝える用法です。
I have lost my umbrella. (傘をなくした)
という文章では、現在も傘がないことを示しています。今まだ傘を探していたり、まさに雨が降っているのに傘がなくて濡れていたりするときに使えます。
ちなみに、過去形は現在の状況とは関係ありません。
I lost my umbrella. (私は傘をなくした)
という文章は、日本語に訳すと似た表現になりますが、意味が変わります。すでに傘を買っているかもしれませんし、とにかく今の状況に影響はないというニュアンスです。
このように、現在完了形はある一時点の情報を伝えることで、現在に何かしら影響するという間接的なメッセージを伝えられます。
6. 受動態
受動態は、「〜された」という受け身の表現です。
主語+be動詞+過去分詞(by・・・)という形で作られます。
I was called by him. (私は彼に呼ばれた)
受動態を使うのは以下の3つのパターンに当てはまるとき。
- 誰がしたのか、わからない、言う必要がない、言いたくない場合
- 文章に客観性を与えたいとき
- スッキリした文章に見せたいとき
例文を見てみましょう。
This book is written in French. (この本はフランス語で書かれている)
という文章の場合、本を書いた人を伝える必要はありません。このように、誰が動作をしたのかわからないときに受動態を使います。
This book is supposed to be difficult for beginners. (この本は、初心者には難しいと言われている)
のように、受動態を使うことで話し手ひとりの考えではなく、客観的な内容になります。
7. 助動詞
助動詞は、動詞の前に置くことで、書き手の感情を反映できます。まず助動詞は全体的なイメージとして主観的な表現だということを覚えておきましょう。
代表的な助動詞と、それぞれが持つイメージは以下のとおりです。
- must:圧力・義務感
- may:許可
- will:本人が確実だと思っていること
- can:潜在的なこと
- shall:権威者の意志・進むべき道
- should:本来であれば当然であること
助動詞を活用することで、話し手の思いが伝わりやすくなります。助動詞には様々な意味や用法がありますが、核となるイメージを理解すれば早くマスターできますよ!
8. 仮定法
仮定法は、時制をずらして妄想であることを示す用法です。
時制で説明した内容の復習になりますが、過去形には心理的な距離を示す意味もあります。だからこそ、時制を過去にずらすことで、現実ではない妄想であるというニュアンスを伝えています。
仮定法過去
仮定法過去は、以下のような文章です。
I wish I were a rich..(お金持ちだったらいいのになぁ)
仮定法過去のポイントは2つ。
- 過去形に時制をずらす
- was → were に変える
先程の例文の場合、いまお金持ちではないからこそ、お金持ちとは心理的な距離があります。その距離感を示すために、お金持ちという話を過去形で書いています。
さらに、一般的に was を使う場合でも、あえて were という普段使わない形に変えることで、妄想であることを明確にしています。
仮定法過去完了
仮定法過去完了も、本質は変わりません。過去のことに対して妄想していて、その時点と心理的な距離があることを示しています。
例文を使って見てみましょう。
If I had studied English harder, I would have passed the test.(英語をもっと勉強していたら、テストに受かったかもしれない)
この文章では、テストに受からなかったのが現実で、過去を振り返り妄想しています。現実と違うからこそ、時制がさらに過去にずれるんですね。
まず、過去のことに対して心理的な距離があるので、if 節のほうはさらに古い時点を示す had + 過去分詞に変えています。また、I から始まる主文のほうも助動詞 + have + 過去分詞と形をかえ、過去の妄想であることをわかりやすくしています。
9. 不定詞
不定詞は、動詞を変形して、名詞・形容詞・副詞のように使えるものです。ちなみに、主語や時制によって形が定まらないので「不定詞」という名前がついています。
不定詞には3つの用法があり、訳し分け方や種類の違いがわからずにつまずいた方もいるかもしれません。しかし、不定詞の配置や役割で判断すれば、もう悩むことはありません。
- 名詞的用法:名詞と同じ働きをしているもの
- 形容詞的用法:名詞を修飾するもの
- 副詞的用法:名詞以外を修飾するもの
なお、不定詞の本質は、「これから先のこと、可能性のあること」。不定詞は、前置詞 to とあわせて使われます。これは、to に到達点のイメージがあるからです。そのため、意味的に過去になることには、不定詞は使えません。
不定詞の用法については、さらに詳しく解説した記事があるので、参考にしてくださいね!
10. 動名詞
動名詞は、動詞にing をつけることで、名詞のように使えるものです。
こう伝えると、「不定詞の名詞的用法と同じでは?」と思う方がいるかもしれません。しかし、不定詞は未来のことをや可能性を指すのに対し、 動名詞は過去思考、マイナスのイメージを持ちます。
ing は進行形でも使う形でしたよね。このように、ing には過去から今まで続けていることのニュアンスがあります。ここから動名詞を後ろに取る動詞には以下の特徴があります。
- 続けていること
- 止めること
- マイナスなこと
- 提案すること
例文を1つ見てみましょう。
I finished reading the book.(本を読み終えました)
それまでに本を読んでいなければ、終わることはできませんよね。このように、「止める」には過去にその行動をやる必要があるので、動名詞しか取れません。
また、提案できるのは過去に自分が体験したこと。だからこそ、動名詞を使います。
「【イメージ活用】例文で学ぶ「動名詞」の使い方!頻出文法4パターンと to不定詞との違いまで詳細解説」では4つのパターンの使い方をすべて例文付きで紹介しています。動名詞のイメージがより具体的になるので、曖昧な理解をしていたなという方はぜひご覧ください。
11. 分詞
分詞とは、動詞を変形させて形容詞の働きになったものです。
The crying woman is Nancy. (泣いている女性はナンシーだ)
という文章で、crying は女性の説明をしていますよね。このように、名詞を説明する、つまり形容詞の働きをさせるときに使うのが分詞です。
現在分詞/過去分詞
現在分詞・過去分詞は、どちらも形容詞のような役割をしますが、以下のような違いがあります。
- 現在分詞:能動的な意味に使う
(dancing girl 踊る少女) - 過去分詞:受動的・もしくは完了の意味に使う
(broken door 壊された扉、fallen leaves 落ちた葉っぱ)
分詞は、名詞の前にも後ろにも置かれます。a letter written by him (彼に書かれた手紙)のように、2語以上の言葉で名詞を修飾しているときは必ず後ろ。1語の場合は、前につくのと後ろにつくので意味が変わります。
- 分詞が1語で前につくパターン:ずっと続くこと、一般的なこと
- 分詞が1語で後ろにつくパターン:一時的なこと
以下の例を見てみましょう。
- a used car (使われた車→中古車)
- a car used (今使用中の車)
このように、分詞の位置によって意味が変わってくるため、合わせて覚えておきましょう。
分詞構文
分詞構文は、動詞を変形させて副詞のような役割をするものです。つまり、名詞以外を説明するときに使えます。
分詞構文の作り方は以下の通り。
- 接続詞を消す
- 主語が同じなら主語を消す
- 動詞を現在分詞( ing )に変える
分詞構文を使うことで、接続詞がついていた文をよりスッキリと書き換えられます。
「【例文たっぷり】分詞構文をわかりやすく解説!過去分詞を使うケースや慣用表現まで完全網羅」では例文をたっぷり入れて、より具体的な使い方を解説しています。
12. 比較
比較は2つ以上の物を比べるときに使う表現です。
- 原級(2つのものに差がないとき)
- 比較級(2つのものに差があるとき)
- 最上級(3つ以上のもので1番を決めるとき)
それぞれの用法を確認しましょう。
原級
原級は、2つの間に差がほぼないことを示します。
Tom is as tall as Bob. (トムはボブと同じくらい背が高い)
のように、形容詞を as〜as と2つの as で挟んで文を作ります。
原級のイメージは「同じ、またはそれ以上」。A ≧ B というイメージで覚えておきましょう。
比較級
比較級は2つのものに差があることを示す表現です。
This book is cheaper than that one.(この本はあの本より安い)
といったように、優劣をつけるときに使えます。
比較級を使うときは、4ステップで文章を作れます。
- 比較するものとされるものでそれぞれ文章を作る
- 比較する内容を比較級に変える
- 比較されるほうの文頭に than をつける
- 比較している内容を後ろの文から省略する
比較級は、形容詞や副詞に er をつけるか、形容詞・副詞の前に more をつければOKです。
細かいルールはありますが、最初は、短い単語は er、長い単語は more がつくと覚えてしまいましょう。
詳細なルールを知りたい方は、「【初心者必見】比較級の疑問文は2種類ある!文章の作り方と覚えておきたい頻出表現」もご覧ください。
最上級
最上級は、3つ以上を比べて1番のものを伝えるときにつかいます。
Mt. Fuji is the highest mountain in Japan. (富士山は日本で一番高い山だ)
最上級の作り方は、比較級とほぼ同じ。er や more をつけていたところを、estもしくは the most を単語にくっつけてあげるだけです。
細かい表現はありますが、まずは全体像を理解しましょう。
13. 関係代名詞
関係代名詞は、長くなった形容詞のこと。名詞を詳しく説明するのに使われます。
This is the hospital which I was born in. (これは私が生まれた病院だ)
という文章では、病院について「私が生まれたところ」と説明を付け足していますね!
関係代名詞を作るステップは、以下の2つだけです。
- かぶっている人・ものを消して関係代名詞に変える
- 関係代名詞にした文を説明する名詞のすぐ後ろにくっつける
I have a son. (私は息子がいます)
He lives in Tokyo.(彼は東京に住んでいます)
という二文を考えてみましょう。 a son と he は同じ人です。どうせ同じ人ならばかぶっているところを消して、1文にしてしまおうというのが関係代名詞です。
この場合は He を消して、who でくっつけてあげましょう。
I have a son who lives in Tokyo.
whoの部分は、説明するものや、後ろにくっつく文の形によって変わります。
関係代名詞をさらに深く知るには「【基本から丁寧に】関係代名詞が省略できるのは目的格のとき!例外のケースや理由も紹介」の記事を参考にしてくださいね!
この記事では、絶対におさえておきたい文法事項を13個厳選して、解説しました。各文法事項の全体的なイメージや基礎の部分だけ解説しているので、「もっと知りたい」と思った方は、ぜひ途中で紹介している関連記事も読んでみてください。
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