「英検3級に絶対受かりたい」
「どうやって勉強したらいいのかわからない」
「おすすめの参考書を知りたい」

英検3級は基礎的な英語力が網羅的に問われる試験なので、英語を学ぶ人には非常におすすめです。
ところが、どんな勉強法が効果的なのかわからないとなかなか学習を始められないですよね。そこで、この記事では以下の内容について解説します。
「英検3級の必勝法を知りたい」という人には必読の内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。


( note:【イングリッシュおさる】英語スクール生の実績 )
勉強法を知る前に掴んでおきたい英検3級の概要を確認


英検3級の勉強を効果的に進めるためにも、まずは2024年度リニューアル後の最新情報を含めて、レベルや出題形式を把握しましょう。
ご自身の現在の実力よりも少し上の級を受けたほうが、英語力が向上します。



レベルの差があり過ぎても逆効果ですので、注意してくださいね。
1. 英検3級のレベル
英検3級のレベルは「中学卒業レベル」です。
基本的な文法はひと通り学習し終えている人が対象なので、中学生だけでなく「久しぶりに英語の勉強をしたい」という大人にもおすすめのレベルだと言えるでしょう。
合格ラインは、リーディング・ライティング・リスニングの各技能でそれぞれ6割程度です。また、合格率は2015年の試験で52.9%でした。それ以降は発表されていないのですが、大きくは変わらず約50%の合格率だと推測できます。
英検3級で問われる単語は約1,250〜2,100語程度で、4級を取得可能な英語力を持っている人であれば、1ヶ月ほど対策すれば十分に合格可能なレベルに達するでしょう。
2. 英検3級の出題形式



英検3級には、筆記の一次試験と面接の二次試験があります。
2024年度のリニューアルにより、ライティング問題が1題から2題に増加し、試験時間も65分に延長されました。一次試験には以下の3つのセクションがあるので、バランスの良い総合的な英語力が必要です。
- リーディング:30題
- ライティング:2題
- リスニング:30題
リーディングとライティングは合わせて65分、リスニングは25分間の試験です。ライティングは2題の出題ですが、配点は一次試験の約3分の1を占めるため、非常に重要な設問だと言えます。ライティング以外の試験はマーク式です。
二次試験は、面接官と1対1で英語で会話します。日常的な場面を題材に、様々なことが問われるのでしっかりと対策しましょう。
3. 英検4級との違い
英検4級は「中学中級程度」(中学2年生レベル)であるのに対し、英検3級は「中学卒業程度」となります。



主な違いは以下の通りです。
- 単語数:英検4級が約600語に対し、3級は約1,250〜2,100語
- 試験内容:3級ではライティングと二次試験(面接)が加わる
- 文法範囲:3級では過去分詞、関係代名詞、受動態、付加疑問文などの文法が出題される
4級から3級への飛躍は英語学習における重要な節目となります。
【現在のレベル別】英検3級の勉強法スタートガイド


現在の英語レベルによって、効果的なスタート方法が異なります。
自分の現状に合った学習法を選択しましょう。
1. 英語初心者・ゼロからスタートする人
まずは中学英語の基本文法をしっかりと身につけることが最優先です。
be動詞から始まり、現在完了形、関係代名詞まで段階的に学習を進めましょう。文法の理解なくして英検3級の合格は困難です。



基礎単語500〜800語程度の習得も同時に進め、簡単な英文の読み書きができるレベルを目指してください。
関連記事「【完全ガイド】中学英語で習う基本文法を徹底攻略!基礎をマスターすれば短期上達も夢じゃない」では、中学で習う基本的な文法について詳しく解説しています。勉強し終わっている人も、復習がてらチェックしてみてください!


2. 英検4級レベルの英語力がある人
すでに中学2年生程度の基礎力があるため、3級レベルの文法事項(現在完了、関係代名詞、受動態など)を重点的に学習しましょう。



単語力を4級レベルの600語から1,500語程度まで拡充することも必要です!
ライティングと面接対策も新たに加わるため、基本的な英作文のパターンを覚え、簡単な英語での会話練習を始めてください。学習期間は1〜2ヶ月程度を目安としましょう。
3. 英検3級レベルの勉強を終えている人
基礎力は十分にあるため、過去問を使った実践的な演習に重点を置きましょう。
時間配分の練習、苦手分野の洗い出しと対策が中心となります。
ライティングの対策と面接での自然な受け答えの練習に力を入れてください。2〜3週間の集中的な仕上げ学習で合格レベルに到達できるでしょう。



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【技能別】英検3級の勉強法とおすすめ参考書を解説


「どうやって勉強すれば良いの?」「どの参考書を買えば良いのかわからない」という人のために、こちらでは設問ごとにおすすめの勉強法を解説します。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
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なお、英検合格を本気で目指している人には、関連動画「【2024年最新】英検完全攻略【永久保存版】」の視聴を強くおすすめします!英検の本質や実践的かつ正しい勉強法を徹底的に解説しているので、ぜひ参考にしてください!
1. 単語・熟語
英検3級における単語・熟語の学習は、すべての技能の土台となる最も重要な要素の一つです。
単語力が不足していると、リーディングが読めない、リスニングが聞き取れない、ライティングで表現できない、面接で話せないといった問題が生じます。
概要



英検3級では、約1,250〜2,100語程度の単語力が必要とされています。
単語・熟語は大問1で出題され、15問中最初の10問が短文の語句空所補充問題として出題されます。出題されるのは、以下の品詞が中心です。
- 名詞
- 動詞
- 形容詞
- 副詞
効果的な勉強法とおすすめ参考書
英検3級で問われる単語は、中学校の教科書に載っているような基本的なものが多いので、文法の学習をする際に出てきた単語を確実に覚えていきましょう。
【おすすめ参考書】
英検3級 でる順パス単 5訂版
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「英検3級 でる順パス単 5訂版」(※クリックでAmazon購入ページへジャンプします)では、単語が頻出度順に並んでいるため、効率的に学習できます。品詞や他動詞・自動詞に注目して覚えていきましょう。



ただ見るだけでなく、音声を聞いたり発音してみたりするのも効果的です。
さらに、大問1では5問程度熟語に関する問題も出題されます。「英検3級 でる順パス単」には熟語も載っているので、特別に他の参考書を買って対策する必要はありません。
関連記事「【一覧表】英検3級によく出るフレーズ・英単語115選!一発合格のための暗記のコツを解説」で、よく出るフレーズや単語を学びましょう!


問題例
実際の出題形式を確認して、どのような単語力が求められているかを把握しましょう。
次の英文を読んで、質問に答えなさい。
A: Did you finish your math ( )?
B: Yes, I did. It was difficult, but I got help from my sister.
- homework
- teacher
- textbook
- classroom
正解と解説はこちらをクリック!
正解:1. homework(宿題)
2. teacher(先生)
3. textbook(教科書)
4. classroom(教室)
のいずれも選択肢として適切ではないため、1のhomework(宿題)が適切。
【日本語訳】
A: 数学の宿題は終わりましたか?
B: はい、終わりました。難しかったですが、姉に手伝ってもらいました。
2. リーディング
リーディングは英検3級において最も配点が高い分野の一つです。文法知識と単語力を総合的に活用して、さまざまな形式の英文を正確に読み取る力が求められます。
概要
英検3級のリーディングは、筆記の大問2〜3で問われます。配点も20点以上と非常に大きいので、しっかりと対策するのがおすすめです。
文法は中学レベルです。以下のように、基本的かつ超重要な文法事項が頻繁に出題されます。
- 時の表し方(過去・未来・現在完了)
- 疑問文
- 受動態
- 比較
- 現在分詞
- 動名詞
- to不定詞
- 関係代名詞
効果的な勉強法とおすすめ参考書
英検3級の合格以外にもマスター必須の文法ばかりなので、基礎から学習していきましょう。



英検3級の文法をおろそかにすると、後の英語学習が非常に大変となります…!
英検3級のリーディングは、以下のような問題で構成されています。
問題 | 長文の種類 | 語数の目安 | 設問数 |
---|---|---|---|
A | 掲示 | 100語程度 | 2 |
B | 手紙文またはEメール | 260語程度 | 3 |
C | 説明文 | 260語程度 | 5 |
20分前後で解き切るのが理想的です。1題ずつのレベルはそれほど高くないものの、短い時間で解き切るのは簡単ではありません。そのため、返り読みせずに英文を読めるようにする訓練を繰り返しましょう。
最初は英文の節をスラッシュで区切ったり、修飾関係を矢印で示したりして練習しましょう。本文を読む前に問題文と選択肢に目を通しておくのも効果的です。
「リーディングを強化したい」という人には、以下の参考書がおすすめです。
【おすすめ参考書】
英検3級総合対策教本 3訂版
7日間完成 英検3級 予想問題ドリル 6訂版
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なお、関連記事「【実践版】英語のリーディングスキルを上げる4つの方法!速読より「正確に読む」のが上達のカギ」でリーディングの勉強法を詳しく解説しています。


問題例
次の英文を読んで、質問に答えなさい。
Tom plays soccer every Saturday morning with his friends at the local park. He enjoys playing with them because they help each other improve their skills. Last week, Tom scored three goals in their practice game.
質問:Why does Tom enjoy playing with his friends?
- Because they play at a nice park
- Because they help each other get better
- Because he always scores many goals
- Because they play every Saturday
正解と解説はこちらをクリック!
正解:2. Because they help each other get better
【日本語訳】
トムは毎週土曜日の朝、地元の公園で友達とサッカーをしています。彼が友達と一緒にプレーするのを楽しんでいるのは、お互いにスキルを向上させる手助けをしているからです。先週、トムは練習試合で3得点を決めました。
質問:なぜトムは友達とプレーするのを楽しんでいるのですか?
- 素敵な公園でプレーするから
- お互いのスキル向上を助け合うから
- いつもたくさんゴールを決めるから
- 毎週土曜日にプレーするから
3.ライティング
2024年度のリニューアルにより、ライティングは英検3級で最も大きく変化した分野です。これまでの1題から2題に増加し、新たにEメール形式の問題が加わりました。
概要
ライティングの出題数は2題で、1題目は従来の意見論述問題、2題目はEメール問題です。配点は一次試験の約3分の1を占めるため、非常に重要度が高い設問です。
効果的な勉強法とおすすめ参考書
ライティングでは、日常生活に関連した話題がよく出題されます。質問に対して自分の考えとその理由2つを、25~35語の英文で書くことが求められます。以下のような勉強法がおすすめです。
- 汎用性の高いフレーズを暗記する
- 模範解答を写して表現のバリエーションを増やす
- 頻出トピックに対して自分の考えとその理由を日本語で述べる
難しい表現を使う必要はありません。難しい表現を使っても、文法的にミスがあれば減点されてしまいますし、加点もないので注意してくださいね。
簡単な文法で正確に英文を書けるように練習しましょう。また、普段から「簡単な文法で同じ内容を伝えるためにはどうしたら良いか」を考える訓練をするのがおすすめです。
【おすすめ参考書】
英検分野別ターゲット英検3級ライティング問題
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関連記事「英検3級ライティングで使える決まり文句10選!注意点や例文も紹介」にて、ライティングの対策に役立つ情報をお伝えしています。こちらもあわせてチェックしてくださいね!


問題例
ライティング問題の形式に慣れるため、実際の出題例を確認しておきましょう。
質問に対してあなたの考えとその理由を2つ、25~35語の英語で書きなさい。
QUESTION:Do you think students should study English every day?
正解と解説はこちらをクリック!
模範解答例
Yes, I think so. First, studying every day helps students better remember new vocabulary and grammar. Second, daily practice makes speaking English much easier for everyone.
【日本語訳】
質問:学生は毎日英語を勉強すべきだと思いますか?
回答:はい、そう思います。第一に、毎日勉強することで学生は新しい単語と文法をよりよく覚えることができます。第二に、日々の練習により、誰にとっても英語を話すことがずっと簡単になります。
4. リスニング
リスニングは英検3級において時間短縮ができない分野であり、しっかりと得点を重ねたい重要なパートです。日常会話レベルの英語を正確に聞き取る力が求められます。
概要
リスニングは、リーディングとライティングとは異なるパートで実施します。時間を短縮できないので、しっかりと得点したいパートです。
英検3級のリスニングには1〜3部があり、それぞれ内容や形式に特徴があります。第1部と第2部は友だち同士や店員と客など、男女2人の会話です。
効果的な勉強法とおすすめ参考書
内容は家庭のことや学校生活などの日常的な話題や、公共施設における案内放送なども出題されます。どんなトピックでも対応できるようにしましょう!
- 第1部:会話の返事として自然なものを選ぶ問題
- 第2部:会話の内容に対する質問で適切な選択肢を選ぶ形式
- 第3部:1人のスピーカーによるナレーションを聞き、内容に対して質問に答える形式
- 1部:1回のみ
- 2・3部:2回繰り返される



1・2部の会話の形式はほぼ決まっているので、把握しておきましょう!
また、英検3級のリスニングは内容自体はそれほど難しくありませんが、速さについていけず聞き取れない、という人も多いです。音声を繰り返し聞いて速さに慣れたり、シャドーイングをして耳がしっかりとついていけるように訓練したりするのがおすすめです。
また、問題に慣れてきた人は通常より少し速めで聞いてみましょう。本番は緊張するので、いつもよりも音声が速く聞こえることもあります。少し速めで練習しておくと「本番の速さに焦って聞き取れなかった」という事態を防げますよ!
「リスニングを強化したい」という人は、過去問の音声を繰り返し聞くのがおすすめです。
【おすすめ参考書】
2025年度版 英検3級 過去6回全問題集
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問題例
リスニング問題の出題パターンを把握し、聞き取りのポイントを理解しておきましょう。
- One month
- Two months
- Three months
- Four months
正解と解説はこちらをクリック!
正解:3. Three months(3ヶ月)
【音声スクリプト】
Hello, everyone. I’m Tom from Canada. I go to Sakura Junior High School in Japan now. I have been in Japan for three months. Japanese food is very delicious. I especially like sushi and ramen. My Japanese is not very good yet, but my classmates are very kind to me. They help me with my homework every day.
Question: How long has Tom been in Japan?
【日本語訳】
皆さん、こんにちは。私はカナダ出身のトムです。今、日本の桜中学校に通っています。日本に来て3ヶ月になります。日本料理はとても美味しいです。特に寿司とラーメンが好きです。私の日本語はまだあまり上手ではありませんが、クラスメートはとても親切です。毎日宿題を手伝ってくれます。
- One month(1ヶ月)
- Two months(2ヶ月)
- Three months(3ヶ月)
- Four months(4ヶ月)
5. 面接(二次試験)
一次試験を突破した後の二次試験は、実際に英語を話す力が試される重要な試験です。適切な対策を行うことで、高い合格率を誇る試験でもあります。
概要
英検3級の一次試験を無事突破した人は、二次試験を受験できます。二次試験の合格率は90%以上とも言われているので「面接は大丈夫」と感じる人も多いのではないでしょうか。
しかし、合格率は高いものの落ちてしまう人はいます。面接の流れや出題形式をよく確認して、しっかりと対策をして臨みましょう。



英検3級の面接では、身近なことについてやりとりできるレベルの英語力が求められます!
面接(二次試験)の流れとポイント
面接委員による名前や受験している級の確認を行った後、簡単なあいさつがある。
面接委員から指示に従い、パッセージを黙読する。
黙読が終了したら、指示に従い英語のタイトルから音読する。
音読後に、「問題カード」のパッセージやイラストについて、面接委員から質問があるので答える。
No.4、No.5では、「問題カード」は見ずに面接委員からの質問に応答する。試験終了後に、「問題カード」を面接委員に返して退室する。
日常生活の身近な問題についてどう思うか、というような質問もされるので、普段から英語で自分の意見を述べる練習をしておきましょう。
- 速く話す必要はない
- 聞き取れなかった場合は焦らず聞き返す
- はっきりと試験官の目を見て話す
- 笑顔で話す
沈黙の時間が続いてしまったり、日本語を話してしまったりすると大きな減点につながるので、気をつけましょう。学校の先生や、実際に英検3級に合格した人にシミュレーションしてもらうのが効果的です。
【おすすめ学習ツール】
英検バーチャル二次試験
【超重要】英検3級の過去問を使った勉強法を紹介


「過去問っていつ使えばいいの?」「どう使うのが効果的?」と気になる人のために、こちらでは過去問を使う勉強法について解説します。
過去問は、どんな参考書よりも問題の質が高いです。そのため、無計画に解くのは非常にもったいないです。過去問をうまく使える人が合格すると言っても過言ではないので、最後まで確認してくださいね。
1. 過去問を使う意義
過去問を解く意義は、以下のとおりです。
- 本番と同レベルの試験が解ける
- 時間配分や緊張感をシミュレーションできる
英検などの試験では、純粋な英語力だけでなく時間配分や緊張などの要素も合否に関わってきます。しかし英語力以外の要素は、参考書では高めにくいですよね。
過去問演習は英語力を含め、試験に必要な力を総合的に伸ばすために非常に効果的な訓練です。
2. 過去問を使うタイミング
過去問を使うタイミングとしておすすめなのは、以下の2つです。
- ある程度基礎力がついてきて今の実力を測りたいとき
- それぞれの設問でのアウトプットの機会を増やしたいとき
今の実力を測りたいときは1セット通して解き、設問ごとにアウトプットの機会を増やしたい場合は細切れに解きましょう。
3. 過去問を使う上での注意点
過去問は重要度が高いだけに、適当に解くのは非常にもったいないです。以下の注意点を覚えておきましょう。
- 過去問はすべて通して解かなくても良い
- 復習は念入りに行う
- 過去問だけ解くのはNG
苦手な単元のみ細切れにして解くのもおすすめですが、必ず目標時間を定めてかかった時間を計ってくださいね。また、一度解いて分析→苦手をつぶす→演習を繰り返す、という勉強法がおすすめです。



英検3級は、基礎的な英語力を養うのに非常に効果的な試験です。この記事を参考にして、合格を目指してくださいね。
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